
営業申請するための必須事項である「衛生教育」を受けに、鍾路5街の会場まででかけました。
衛生教育は毎週月・水・金の、朝9時から16時までという日程で行われています。日本の免許更新みたいなものかと思い、イージーな気持ちで訪れたのですが、これがなかなか激しかった。まず、人が極端に多い。大ホールには300人以上の参加者が集まっています。つまり、ソウルでは1週間に、1000ほどの飲食店が生まれているという計算です。ちなみにソウルのお店の数は90年代からほとんど変わらず、90%のお店が3年以内に廃業するとか。おそろしや。
授業もスクリーンの映像をただ見るだけかと思ったら、わざわざ講師が登場し、1授業に付き50分間、熱弁を振るいます。彼らの話術はなかなか巧みで、聞く人の興味を引きつけるパワーがあるのですが、何だろういかんせん、偉い人たちが自信の話術を披露する場、と感じてしまう部分もないわけではありません。
というのも授業のテーマが、それ何、今ここで話さなきゃならないこと? と突っ込みたくなる内容が多い。1時間目の「飲食店新設サービス技術」という授業では、「お客さんには両親に接するように接しなさい」という話を50分かけて熱弁。「食品衛生法解説」の授業では、必要なことは皆テキストに書いてあるからと、清潔に保つための具体的な方法ではなく、お店を始めるに当たる心構えという、精神論について解説してくれた。極めつけは最後の「飲食文化の改善と良い食堂」という授業で、隣の人と握手させられ、「やればできる!」を連呼させられました。何のセミナーかと。
tencho