店から徒歩1分くらいの物件に住んでいるのですが、隣の部屋の住人はラッパーで、壁の向こうから時折、荒くれたうなり声が聞こえてきます。
弘大のアーティストを応援したい気持ちはあるのですが、さすがに夜の2時3時にメロディックなお経を聞かされるとムッとなるもので、ドアをバンバン叩いて「夜ですよ!」と告げました。隙間からひょこっと顔を出したモコモコ頭のラッパーは、音楽の勇ましさに反して意外とアルパカのようなおとなしい顔つきをしており、申し訳なさそうに頭を下げるのでした。
しばらくしたある日、ドアを開けた私の前に、見知らぬおばさんが立っていました。いきなり「こないだは本当にごめんなさいね~」と言うので怪訝な顔をしていると、「息子が夜中にうるさくしちゃったみたいで~」。
えっ、お母さんに話すの?