コムタバン、ヘルカフェ、カフェ日々

    2007年から2012年にかけて、弘益大学正門前、ロッテリアの筋を入った細い道の奥に、「コムタバン」(店名を省略せず直訳すると「コーヒーを炒る熊茶房」)という小さな喫茶店がありました。2007年といえば、弘大にカフェが少しずつ増えてきた時期のことで、とはいえ自家焙煎の豆を提供する美味しい店はまだまだ少なく、しばしば訪れていたものです。

    10坪の空間はDIY精神があふれており、カウンターには煉瓦のように古いカセットテープが積まれ、壁一面に手描きされたゲルニカがいい味を出していました。店の隅で店長がフライパンで豆を炒っていたのも、いま考えるとかなりDIYです。

    最近のおしゃれカフェにはない、まさに「喫茶店」というような味のある雰囲気で、大音量で流れるクラシックをBGMに、本を読みながら居心地よく過ごしました(そういえばここでパソコン仕事したことはほとんどなかった)。タバコが吸える店だったことも、飲食店での喫煙がほぼ禁止されている今となっては懐かしい思い出です。

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    ※2010年撮影

    人気店だったのですが一度お店を閉め、しばらくした2013年に、梨泰院の奥の方のこれまた変わったところで、店を再開されました。それがヘルカフェです(ヘルは地獄のHELL)。

    今月になってようやく訪れたところ、以前のDIYあふれる雰囲気はそのまま、BGMのクラシックもさらなる大音量で流れており、そして店主が私のことを覚えてくれていたのが嬉しかったです。もちろんコーヒーはとても美味しく。

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    コーヒーを飲んでいたところ、偶然にも「カフェ日々」の社長さんがふらりと現れました。カフェ日々は当店近くにあり、2008年から営業している地域の老舗店(日本の感覚からしたらまだ早いですが、でもそんな店あまりないんですよ……)。社長さんとは以前から交流があり、お店にもよく訪れてくれます。

    その社長さんが何と、「今日、お店やめるんですよ」ということ。本当ですか……! 弘大は家賃が高いので、家族のいる済州島に移住してのんびりお店をしたいのだそう。その日の夜、最後の営業日となった日々さんを訪れました。

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    カフェ日々はオープン当時、日本のカフェのような、飾り過ぎない落ち着いた雰囲気が話題となりました(今やこういうインテリアのカフェは多いですが、その先駆けと言えます)。メニューはもちろん、日本で買い付けた小物まで気合が入っており、エビカレーは日本のカフェで食べるのと遜色ない美味しさでした。独自のコミュニティーを築き、展示なども積極的に行っていたのも魅力的でした。

    高騰する家賃の問題で、弘大エリアからどんどん個人店がなくなっていくのは残念なことですが、町の変化をしっかりと目に焼き付けたいと思いました。そして日々さんの新しいお店が、今から楽しみです。

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    カフェ日々の窓から眺める街の様子


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