当店の目の前にあった、サイケデリックな唐揚げ屋「パサッ」(詳細はこちらの記事を)。インテリアもメニューもかなりぶっ飛んでいる一方で、話してみると店長のサンボンさんはとても誠実な方で、個人的にも仲良くさせてもらっていました。
途中なぜか「イシガキ2018」に店名を変え、2013年に西橋洞に移転。その後、何度か移転を繰り返しながら、いつのまにかソウル北部のヨンシンネに新しい店舗をオープンしていたようです。嬉しい知らせに、さっそく足を運んでみました。

「ヨンシンネ」駅6番出口から徒歩5分ほどの建物の2階に、そのお店「コロッキン2」はありました。窓から飛び出る手書きのポップが、相変わらずの只ならぬ様子を見せてくれます。

階段には「20世紀北欧スタイル居酒屋」とあります。たぶん、絶対に違います。

ガラス戸から店内を覗きます。店に入る前から情報量が半端ないのですが……。

勇気を出して店内へ。あまりのアートっぷりに言葉を失います。

天井にビールの空き箱を吊り下げるインテリアは、「パサッ」の時とそのまま。

宇宙、行ったことないですが、きっとこんな感じだと思います。

意味が分かりません。頭がクラクラしてきます。

店の隅に「変態ゾーン」なる展示物が。

インテリア鑑賞でお腹いっぱいになったところで、注文した唐揚げ(メニューは1種類のみで、客は量を選ぶだけ)がやってきました。ひとつは何と「リンゴの唐揚げ」。最初聞いた時はぎょっとしたのですが、これが意外とイケます。付け合わせには食べたことのない味の、やけにさっぱりしたクリームが付いてきました。聞いたところ、独自開発の「とうもろこしクリーム」だそうです。探究心に頭が下がります。

サービスで出してくれた一品料理。サザエの上に大きなナスがごろんと載っていました。味も盛り付けもサイケデリックです。ただしドアノブが邪魔です。
料理も空間も最高すぎる、サンボンさんのお店。料理は日替わりなので何が出るのか全く予想もつきませんが(インテリアも行くたびに違うんだろうなあ)、ソウルの小宇宙を体験しに、ぜひとも訪れてみてください。
また前の店と同様、小宇宙に興味なさそうな一般のお客さんたちが、何ごとでもないかのように唐揚げをつまんでいたのが相変わらず謎で、うれしくなりました。