10月営業案内、amenohi concert #46のお知らせ
今年の10月上旬は、10月4日の旧盆を中心に大型連休があります。海外に出る韓国の方も多く、休みを取るお店も多いですが、当店は祝日に関係なく通常通り、火曜・水曜は定休日、月木金は3時~10時、土日は1時~10時の営業で稼働しております。

※なお
ホームページでもお知らせしておりますが、10月19日(木)~23日(月)は臨時休業となっております。
そして突然のお知らせですが(韓国ではありがちなことで恐縮ですが)、来週の月曜8時より当店でライブがあります。
amenohi concert #46 Kou Katsuyoshi, goh-woo, Minsungsig
2017.10.22(mon) open 19:45/start 20:00
charge: 当日のみ10,000won
(この日だけ、珈琲店の営業は6時までとなります)
康勝栄(こう・かつよし)さんは当店で3回目の演奏となるノイズミュージシャン。
goh-woo(ゴウ)さんはロックバンド「organic beer」(当店でカセット作品が好評発売中です!)のメンバー、
Minsungsig(ミン・ソンシク)さんはアンビエントユニット「PINK BUISSINESS」のメンバーです。そして企画は
パク・ダハムさんです。
韓国はお盆でイベントがあまりない週ですが、お時間がありましたらぜひお越しください。急な開催にも関わらず、かっこいいポスターも準備してくれました。
コムタバン、ヘルカフェ、カフェ日々
2007年から2012年にかけて、弘益大学正門前、ロッテリアの筋を入った細い道の奥に、「コムタバン」(店名を省略せず直訳すると「コーヒーを炒る熊茶房」)という小さな喫茶店がありました。2007年といえば、弘大にカフェが少しずつ増えてきた時期のことで、とはいえ自家焙煎の豆を提供する美味しい店はまだまだ少なく、しばしば訪れていたものです。
10坪の空間はDIY精神があふれており、カウンターには煉瓦のように古いカセットテープが積まれ、壁一面に手描きされたゲルニカがいい味を出していました。店の隅で店長がフライパンで豆を炒っていたのも、いま考えるとかなりDIYです。
最近のおしゃれカフェにはない、まさに「喫茶店」というような味のある雰囲気で、大音量で流れるクラシックをBGMに、本を読みながら居心地よく過ごしました(そういえばここでパソコン仕事したことはほとんどなかった)。タバコが吸える店だったことも、飲食店での喫煙がほぼ禁止されている今となっては懐かしい思い出です。


※2010年撮影
人気店だったのですが一度お店を閉め、しばらくした2013年に、
梨泰院の奥の方のこれまた変わったところで、店を再開されました。それがヘルカフェです(ヘルは地獄のHELL)。
今月になってようやく訪れたところ、以前のDIYあふれる雰囲気はそのまま、BGMのクラシックもさらなる大音量で流れており、そして店主が私のことを覚えてくれていたのが嬉しかったです。もちろんコーヒーはとても美味しく。


コーヒーを飲んでいたところ、偶然にも「カフェ日々」の社長さんがふらりと現れました。カフェ日々は当店近くにあり、2008年から営業している地域の老舗店(日本の感覚からしたらまだ早いですが、でもそんな店あまりないんですよ……)。社長さんとは以前から交流があり、お店にもよく訪れてくれます。
その社長さんが何と、「今日、お店やめるんですよ」ということ。本当ですか……! 弘大は家賃が高いので、家族のいる済州島に移住してのんびりお店をしたいのだそう。その日の夜、最後の営業日となった日々さんを訪れました。


カフェ日々はオープン当時、日本のカフェのような、飾り過ぎない落ち着いた雰囲気が話題となりました(今やこういうインテリアのカフェは多いですが、その先駆けと言えます)。メニューはもちろん、日本で買い付けた小物まで気合が入っており、エビカレーは日本のカフェで食べるのと遜色ない美味しさでした。独自のコミュニティーを築き、展示なども積極的に行っていたのも魅力的でした。
高騰する家賃の問題で、弘大エリアからどんどん個人店がなくなっていくのは残念なことですが、町の変化をしっかりと目に焼き付けたいと思いました。そして日々さんの新しいお店が、今から楽しみです。

カフェ日々の窓から眺める街の様子
忠清南道観光広報誌『CN story Vol.2』

忠清南道の日本語フリーペーパー『CN story Vol.2』に、執筆者のひとりとして参加しました。私は牙山市と泰安郡への、上のようなものを探しにいく旅行記を執筆しております。
日本では、各地の韓国観光公社(東京・大阪・福岡)や、神保町の「チェッコリ」、北新宿図書館などで手に入るようですので、お近くの方はぜひ(今後、当店でも配布予定です)。なお、下の詳細ページに行けば、2秒くらいでPDFデータをまるごとダウンロードできますので、お急ぎの方はこちらもご利用ください。
http://www.plan-nets.co.jp/jmainset.php?groups=trip&Xmenu=1
さらに『CN story Vol.2』の発行と関連して、9月23日には東京ビッグサイトで行われる「
ツーリズムEXPOジャパン」にて、フードコラムニストの
八田靖史さんとともに簡単なスライドトークを行います。韓国ブースにて4時から30分ほど(の中の一部)。各国のブースも何かと楽しそうですので、奮ってお越しください。
(※9/22金~23土はお店は臨時休業です)
工藤ちひろさん写真展示「弘大の音楽家」
9月23日から10月10日まで、東京は新代田FEVER内のキッチンPOPOにて、いつもお世話になっている工藤ちひろさんの写真展示「弘大の音楽家」が開催されます。
www.facebook.com/events/142595146331032ちひろさんは頻繁に韓国を行き来しながら韓国のインディーミュージシャンと関係を築き、貴重な瞬間を写真に収め、またオンライン音盤ショップ・
ちょうちょレコードを運営し、彼らの音楽を良心的な価格で紹介してきました。今回の展示では、そんな彼女ならではの距離感で撮影された、アーティストたちの熱い姿を見ることができます。韓国が足りなくなったら、ぜひ足を運んでみてください。

追記……素敵なフライヤーをいただきました! 店頭で配布中です。
堤川国際映画祭とSHIDAMYOJIN
遠藤ミチロウさんが帰国した後に、私たちも堤川国際映画祭に行ってきました。もちろん『
SHIDAMYOJIN』鑑賞が目的です。
堤川名物「赤いオデン」を食べ比べ。映画祭会場となるメガボックス横の店「赤いオデン」が上品な辛さで美味。しかも通りがかりのおばちゃんが、知らぬ間に私たちの会計を済ませてくれていた。カッコイイにも程があります。
餅の有名店「トンシルプンシク」。私たちはアンコ餅を食べましたが、ドーナツも大人気のようで揚げあがる時間を目指して行列ができるほど。通りすがる若者たちがみんな手に持っていました。食い倒れの旅に来たみたいですが、もちろん『SHIDAMYOJIN』鑑賞が目的です。
映画は最高でした! ひとりのパンクミュージシャンが、地元福島の人たちとの交流を経て民謡パンクバンドを結成するという内容は、一見めちゃくちゃでも爽快なほど筋が通っており、非常に面白かったです。そうそう、音楽ってのは一部のマニアのためのものではなく、もっと日常に寄り添うものなんだよなあと思ったり。堤川映画祭がこの映画を選択したのも、やはり訳があってのことです。スターリンや遠藤ミチロウを知らなくても、音楽好きならぜひ見てほしいと思いました。
現在日本各地で上映中のようですので、
こちらのページでスケジュールを確認してみてください。いいエネルギーをもらえること間違いありませんよ。
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