2010年11月12日にオープンした雨乃日珈琲店は、本日無事に4周年を迎えました。これまで訪れてくれた皆様、支えてくれた皆様、ありがとうございました。5周年に向けて初心を忘れず試行錯誤を続けていきます。
韓国ミュージシャンの激押しCDをいくつか入荷しました。まずは、フェギドン・タンピョンソンの新バンド「タンピョンソンと船員たち(Danpyunsun and the Sailors)」が、今年8月に発売したファーストアルバム『動物』。
これまでのフォークスタイルの演奏も鬼気迫るものがあったのですが、バイオリンとパーカッションを迎えた3人編成となり、より広がりのある、鮮やかな景色を見せてくれます。迫力あるライブは必見です。
なお、フェギドン・タンピョンソンはソロセットで、
2014年11月22日に東京でライブを行うとのこと。対バンに、くふき(KUFUKI)やSUNDRUM、DJに大石始やSoi48が出演、見逃せない一夜になりそうです(追記:
11月21日にも東京でライブがあるようです)
タンピョンソンの韓国でのライブ情報は
公式サイトを。個人的には、11月23日にサロン・バダビ(当店の目の前です)で行われる、多彩なアングラミュージシャンが出演するイベント「
レコードペホ」がお勧めです。15日にはバンドの単独ライブもあるようですね。

もうひとつは、昨年
ヘリコプターレコーズから発表された、
WEDANCEのアルバム『PRODUCE UNFIXED VOL.1』。彼らはこれまでインディペンデントな活動にこだわり、レーベルの枠に入らず、『Unfixed』と名付けた音源12作を自主制作・発表してきたのですが、このアルバムは実験的な試みとして、外部プロデューサーを迎える形式で制作されました。
今作では、いつもの打ち込みをバックに行う演奏ではなく、Sultan of The Discoやハ・ホンジンとの活動で知られる実力派ドラマー、キム・カンジがサポートで参加し、ロックバンドとして骨太な演奏を見せてくれます。普段のWEDANCEもタイトでかっこいいけど、こういう熱いのが聴きたかった!
また当店とは全く関係ないのですが、去る10月、お店の近くの学生街エリア・新村にて、「転換都市 : Hacking the City Festival」という路上フェスが行われました。店の合間にちょこっと顔を出したところ、とても感慨深かったのでレポートします。
90年代はライブハウスが多くインディ音楽の中心地だったのに、今や文化空間は少なくなり、単なる飲み屋街となってしまった新村(それは今後の弘大の姿かもしれません)。そんな町に、アンダーグラウンドミュージシャン、しかもハードコアバンドやノイズミュージシャンなど、我が道を行くアーティストたちが終結し、路上で爆音をかましてくれました。
普段は限られたリスナーを相手に演奏している彼らが、通りがかりのおじさん・おばさんを相手に好演している様子、そして見慣れた新村の町を音楽の力で全く別の風景に変えてしまった様子に、思わず目頭が熱くなり。
トラブルや苦情で運営側はなかなか大変だったそうですが、今後も続いて欲しい試みです。
個人的に最近気になっているパンクバンド「デッド・ガッカーズ」。直訳すると「死んだ閣下(=大統領)ズ」ということで、歌詞はよく聴き取れないのですが、なかなか激しい内容を歌っているようで、今後が楽しみです。
ハードコアバンドのスカムレイドも最高です。来年、日本でライブをするとのこと。
タンピョンソンと船員たちも登場。街をバックにした演奏が、絵になります。
最後に参加ミュージシャンが集まり、ノイズを撒き散らしながら街を行進したようです。ヤマガタトゥィークスターはリアカーで火を燃やし、芋を焼きながらライブ。警察が来てひと悶着あったとか……最高です。