一期一会
最近、ちょっと嬉しいことがありました。
当店には珍しく、西洋人のお客さんが一人ふらりとやってきて、コーヒーを飲まれていきました。話を聞いてみると、オーストラリア人の彼・ティムくんは、日本→韓国→インドと旅行している最中なのだそう。今日は弘大の反対側のゲストハウスに泊まっていて、町のはずれにある当店には、どういうルートなのか、たまたま通りがかって入っただけとのこと。器を手にとって眺めたり、読めないだろう日本語や韓国語の本の中から
横山裕一さんの漫画を探し出して眺めたりと、ゆっくり過ごされました。
折りしもその日はChihei Hatakeyamaさんのライブがあり、夜はちょっと変わったライブがありますと言ったら、もともとアンビエント音楽がお好きだったらしく、夜、お友達を連れてライブを観にきてくれました。たっぷりご堪能いただいたようで、Danpyun shortcutのことを問い合わせたり、Hatakeyamaさん関連のCDを幾つか購入されたり。会場主の私としても嬉しく思いました。
次の日の閉店前、彼らが再び当店を訪れてくれました。今夜は彼らが韓国にいる、最後の日なのだそう。音楽の話、旅行の話などをつたない英語で話し、韓国のノイズユニットSklaven Tanzなど当店にあったCDをいくつか購入していただきました。私からは、きっと気に入ってもらえると思い、日本のドローンアーティスト、
ASUNAさんのCDをプレゼントして。
最後に、近所にある韓国の歌謡曲を流すバーまでご案内し、握手をして別れました。「いつかまたお店に行きます」と言ってくれたのが本当に嬉しかった。
韓国は陸路で気軽に立ち寄れる国ではないため、バックパッカーの方はあまり訪れないようですが、自分もバックパック旅行をしていたこともあり、そうした人たちが事前に調べた情報に縛られすぎず、勘に身を任せて面白いところに進もうとしている姿はとても共感ができ、こちらもいろいろお手伝いしたいなと思ってしまいます。自分も世界各地の偶然入ったお店で、様々ないい思いをいただいたので。
あと、素晴らしい芸術は(その知名度に関わらず)人を呼ぶ不思議な力があるなと、改めて思いました。常に素敵な音楽の溢れるお店であればと思います。
―追記―
上まで書いたところで、まさかの彼らがお店を訪れてくれました。インドに行くのは昨日ではなく明日だったようです。それにしてもひどい英語力……。
ティム君は当店にあるものをテーマに、ナイスな絵を描いて私にプレゼントしてくれました。嬉しい!
3周年を迎えました

2013年11月12日をもちまして、雨乃日珈琲店は3周年を迎えました。ご来店いただいた皆様、また運営面でご協力いただいた皆様、ありがとうございました。今後ともよろしくお願い申し上げます。
11月17日(日)雨乃日コンサート#26のお知らせ
韓国ヘリコプターレコーズとカーリーソルレコーズの招請により、最新アルバム「
Alone By the Sea」が好評の、世界で注目されるアンビエント/ドローンアーティスト、Chihei Hatakeyamaさんの韓国ツアーが行われ、当店でも演奏してくれます。
amenohi concert #26 Chihei Hatakeyama, Danpyun Shortcut2013.11.17(sun) open 18:45/start 19:00
W10,000/only 25 tickets(当日券のみ)
(当日の珈琲店の営業は17:30までとなっております)
www.chihei.org韓国からの対バンは、ベテランフォークデュオ「
小規模アカシアバンド」のギタリスト、キム・ミンホンによる電子音楽プロジェクトの「タンピョンショートカット」。ノイズ・アンビエントから歌ものまでジャンルを行き来する、キャリアに裏づけされた実験的な音が魅力的です。先月行われたくふき・neohachi韓国ツアーにも出演し、伝統楽器をサンプリングしたアンビエントを披露、その音にあわせ舞踊家が舞うというパフォーマンスを披露してくれました。
www.facebook.com/Danpyeon2013.11.15~11.17 Chihei Hatakeyama Live in Seoul 2013
www.facebook.com/events/142539674100748911月15日(金)at 文来 STUDIO ZEMI W/DYDSU(from
SKLAVEN TANZ)+チョ・インチョル(from
404)
11月16日(土)at 弘大 YOUR MIND
さらに12月8日(日)には、日本から金佑龍さん(ex. cutman-booche)のライブが予定されています(詳細は後日)。こちらも楽しみです。
http://kim-wooyong.com
『特別市釜山』発売中
ソウルだけでなく耳の早い日本のリスナーにも知られるキム・イルドゥやキム・テチュンなど、釜山を拠点を活動するインディーミュージシャン10組を集めたコンピレーションアルバム『特別市釜山』が、当店でも発売中です。しかも当店では、
日本語翻訳歌詞集のおまけつきです!
特別市釜山 CAPITAL CITY BUSAN
1、くそして座ってら ― キム・イルドゥ
2、悪魔と俺 ― キム・テチュン
3、長箭洞 あの人 ― プサンアドゥル
4、What Is Love (dub mix) ― SKA WAKERs
5、Where I Belong ― SIDECAR
6、おいお前 お前だよ ― STONED
7、ロックンロールなんて大したもんじゃ ― YELLO LOKO
8、Empty Glass ― RUN-X
9、Yellow Rabbit ― GENIUS
10、NIGHT OF THE LIVING DEAD PART 1 ― ZOMBIE CULT APOCALYPSE
ジーニアスは、男泣きフォークのキム・イルドゥ率いるパンクバンド。歌詞は英語ですが、無茶苦茶でかっこいいです。マイセックスタイム・ナインティーセカンズ!
釜山では若手パンクバンドとして注目されるイエローロコ。
当店でも2度演奏してくれているキム・テチュン。今回改めて歌詞を訳してみたのですが、これは地上波では放送できませんね。最高です。
企画は釜山のレーベル、コヤンイレーベル。釜山のシーンの今を知る、貴重な1枚です。
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