雨乃日コンサート#46を終えて

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    3度目のご来店となる康勝栄さんを迎え、ノイズ中心のライブとなった「雨乃日コンサート#46」が、無事終了しました。パク・ダハム君の企画によって進められた今公演、秋夕(旧盆)前々日の連休中にも関わらず、多くの実験音楽ファンが訪れてくれました。ノイズに詳しくない私も、各種各様の演奏に思わず没頭し、たっぷり刺激を受けました。

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    トップバッターは、ロックバンド「有機農ビール」のゴウさん。やはりというか爆音の、迫力あるノイズに、壁を挟んだ隣のカレー屋が夜の営業を再開し、さらに上の階が突然ゲストハウスになった珈琲店の店主としては緊張する心情もあったのですが、聴いているうちに「ままよどうにでもなれ」という晴れやかな気分に。ロックなエナジーをたくさん受け取りました。

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    2番手は、前回「THSS」のひとりとして出演してくれた、アンビエント奏者のミン・ソンシクさん。いわゆる拍のない音楽ですが、緩やかな音の流れに隠れたビートを掘り起こしたい気分に。ふと観客を見ると、自分自身のビートを刻んでいる人もいれば、微動だにせず聴きこんでいる人もいて、人それぞれの解釈(時間の流れ)の違いに思いを馳せることができました。

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    最後は康勝栄さん。何か得体の知れないものが始まる感じが凄い! 静寂の中に狂気が潜む、圧倒的なオーラを放つパフォーマンスでした。個人的には、電流からランダムに生まれるボソッ、ボソッ、というノイズが脳に直接刺さるようで気持ちよく。これは聴くドラッグです。

    私はノイズ初心者ですが、詳しくないなりにも受け取るものの多いライブでした。皆さんもぜひ彼らの演奏を体験してほしいと思います。

    遠藤ミチロウさんライブを終えて

    報告が遅くなりましたが、先月に当店で行われた遠藤ミチロウさんライブ、大盛況のうちに幕を閉じました。まさに伝説の一夜となりました。

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    対バンはフェギドン・タンピョンソン。熱のこもった演奏が場を盛り上げます。ちなみに彼も以前からスターリンの音楽を聴いたそうで、ライブ後、レコードにサインしてもらっていました。

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    ミチロウさんの生命力あふれるパフォーマンスを前に、観客たちも真剣な眼差しで耳を傾けていました。

    韓国でもスターリンの知名度は高いようで、サインをもらおうとレコードを持ってやってきた音楽ファンや、現役のパンクミュージシャンたちが当店に終結。中には、昨年の堤川国際音楽映画祭で上映された『お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました』を観て、ファンになったという方もいらっしゃいました。

    ミチロウさんはギター1本で、1時間を越える演奏を披露。闘病中で杖をついていらっしゃるとは全く思えないパワフルなパフォーマンスで、1曲ごとに送られる観客たちの拍手がとても熱かったのが印象的でした。
    さらに自曲の『カノン』を、韓国語で歌う場面も。佐藤行衛さんが事前に翻訳歌詞を準備し、その動画を見ながら練習されたそうです。アンコールでは韓国の方のリクエストで、スターリンの『ロマンチスト』を熱唱! 最高潮での幕引きとなったのはもちろん、個人的にもとてつもないものを目の当たりにした気分になりました。

    彼のことを語る時に、ついつい「伝説のパンクバンドを率いた~」と言ってしまいますが、今が最も熱い、現在進行形のアーティストだということを実感する、圧巻のライブでした。いま思い出しても、しゃんとせねばと背筋が伸びる気になります。

    そしてミチロウさんは翌日からの堤川映画際への遠征を無事終え(事前通知なく、いきなりレッドカーペットを歩くことになったとおっしゃっていました……韓国ではありがちなことです)、また韓国でライブしたいとおっしゃってくれています。
    再び韓国の方の胸に何かを残してくれるであろうその日を、今から心待ちにしたいと思います。

    奈良美智さんスライドショーを終えて

     去る8月2日(水)夜8時に、奈良美智さんのスライドショーが当店にて開催されました。前日にご提案をいただき、急きょSNSによる告知を行ったのですが、25名の定員が一瞬にして埋まるプレミアイベントとなりました。
     当日は、作品の背景となる自身のルーツや最近の活動、作品が生まれていく過程などの写真をプロジェクターで見せながら、通訳を通して2時間ほどお話ししてくださいました。最後には、タテタカコさんの音楽にあわせて奈良さんの絵がアニメーションで動く、貴重な作品を上映。参加者は皆20^30代の韓国の方で、真剣に映像を見つめる姿が印象的でした。
     私たちにとっても、奈良さんの作品の底なしの深さに触れながら、自身のことを見直すきっかけとなる、宝物のような2時間となりました。またこのような時間が訪れてくれるよう、私たちなりの活動を地道に続けていきたいと思いました。

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    奈良美智 for better or worse
    2017年7月15日~9月24日豊田市美術館 

    ベートルズさんライブを終えて

     4月1日(土)、2日(日)に行われたベートルズさん(+ Ba植田良太さん)のライブ、両日とも満員御礼で無事に終了しました!

     土曜の「ハル」でのライブは、韓国在住のミュージシャン・佐藤行衛さんに企画進行をお願いしました。私たちはライブの終盤に顔を出したのですが、立ち見の人もいる盛況ぶりで、歓声も拍手も凄いことに。さすが行衛さんのアジトです。ちなみにハルでの打ち上げも、懐かしのロックでお客さんたちが踊りまくる、とんでもなく濃いものでした。
     その日の対バンは、行衛さんとベーシストのイ・ドンヒさんによるユニット。ドンヒさんからは両日コントラバスをお借りし、大変お世話になりました。なお彼は、世界を行き来しつつ、コントラバスによる即興演奏を行っています。あなたの街にもふらりと現れたら、ぜひ足を運んでみてください。



     日曜の雨乃日珈琲店でのライブは、京都のカフェ・yugue(ゆうげ)さんが、卵と乳製品を使わない様々なクッキーと美味しいベーグルを準備してくれ、お客さんも興味津々でした。
     ライブは対バンのキム・モギンさんの演奏からスタート。続くベートルズさんの演奏も、しっとりとした、そして笑顔溢れる温かな雰囲気で、観客もその世界に引き込まれていたようです。個人的には、彼女が韓国語の歌を完璧に歌っていたことに驚きました。

     観客はキム・モギンさんのファンも多かったですが、ライブ後にベートルズのCDを買ってくれた人も多く、いつも以上に反応が良かったように感じます。いくつか嬉しい感想をいただいたので、翻訳して紹介します。

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    (略)笑顔が言葉や歌にまでしみ込んでおり、その音楽が空間を埋めるように私にも伝わってくるような感じだった。そして/曲ごとに音域や歌唱法を変えるのだが、それが全てとても自然。身体と声について良く知っており、自らの身体を自在に扱う姿がとても素敵だった……/(略)京都にまた行く予定だが、主な活動基盤が京都だそうで、新しいウィッシュリストがひとつできた。京都でベートルズのライブを観ること!/(略)/お互いを見ながら息を合わせる二人の姿もとても良く、コントラバスはやはりいつもかっこよく、ベースを演奏する良太さんはノリに乗っていた……/(略)韓国語で少し歌った『引っ越し』という曲が特によかった。

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    きのう雨乃日でベートルズ(W/良太)のライブを観た。歌詞は分からなかったが、曲がとても良く少し悲しい気持ちになった。コントラバスがかっこいい楽器だということも知ったし。ほんの少しだけ「ああ、この外に世界というものがある」ということを忘れることができた。

    行く年

    2015年ももう終わりですね。お知らせが遅くなりましたが、年末年始も当店は通常営業しておりますので(平日は3時、土日は1時オープン、火曜休)、韓国にご旅行の際はぜひお越しくださいませ。

    今年も何かと忙しく刺激的な年でした。ソウルで店をやっているおかげで、ミュージシャン、映画監督、写真家、日本各地でお店をされている方などなど、日本では会えないような素敵な人たちにお会いすることができました。
    個人的に来てくださった方のご紹介は省略しますが、2015年は特に、映画『パーティー51』の日本ツアーを企画した山本さん(映画の上映は、札幌・東京・京都・沖縄でまだ少しだけ行われるようです。サイトoffshoreをチェック!)、韓国インディミュージシャンコンピ『大韓不法集会』を企画するラフィンノーズのチャーミーさん(渡韓日記、おもろいですよね)のおかげで、様々な人をつなげてもらえたように思います。ありがたい限りです。

    今年お会いできた方といえば忘れられない、二階堂和美さんとガンジーさん。当店の5周年企画ライブのため、お忙しいなか広島からお越しくださいました。おふたりのプロ精神とお心遣いには心打たれるものがあり、『あなたと歩くの』を熱演の途中、会場に雨乃日コールを呼び起こしてくれた瞬間は、贅沢すぎて今思い出してもぶわーっとなります。
    お客さんの反応もとても良かったです。以前からの二階堂さんファンはもちろん、ジブリ映画ファン、子連れの在韓日本人など様々なお客さまが集まり、当店会場は早期売り切れ、初日会場も満席近い盛況となりました。ウッドベースとボーカルのみ(+時々ギター)という構成なのに、華やかで広がりのある表現に皆引き込まれていたよう。『説教節』など演歌スタイルのナンバーに韓国の方が爆笑していたのも、個人的に興味深かったです。
    また韓国でライブをしてくださいという声も多く、私たちもその日を心待ちにしております。

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    初日会場ストレンジフルーツでのライブ

    日本人に関係したトピックが続きましたが、もちろん韓国人のお客様やお友達の協力がとても大きく、一年を楽しく乗り切ることができました。
    毎年のことですが、パク・ダハム君やイ・ランさんが面白い人を常に連れてきてくれるし、今年はイム・ジナさんとオ・ユジンさんの展示が実現できたのも良かった。ドゥリンジ・オーさんがスコットランド在住のシンガーソングライター、リザベット・ルッソさんを連れてライブを企画してくれたのも嬉しいことでした。その時聴いたドゥリンジの韓国語新曲がとても良く、韓国でもっと知られてほしいなと思っています。
    あと、いつもお世話になっている近所の独立出版社・ユアマインドさんから11月、私が韓国語で書いた旅行記『韓国タワー探求生活』を出版することができました(詳細は別記事で後ほど……)。読者の方がお店を探して訪れるようにもなり、ありがたさでいっぱいです。

    2016年も素敵な年になるよう頑張りたいと思います。当店をいつも見守ってくださる皆様にとっても、実りある1年になりますように。

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    お客様からいただいたクリスマスカード

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    서울시 마포구 동교동 184-12 101
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    2010年11月12日にオープンした、日本人が運営する弘大の喫茶店です。このブログでは、日本の皆様にソウルの状況をお伝えします。最新情報や臨時休業日は、韓国語サイトツイッターをご確認くださいませ。

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