小豆島

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    働いているようには見えない、フェリーのゆるーい乗務員

    9月の帰省にあわせて、小豆島を旅行してきました。10年以上前に中国の田舎町でお会いして以来お付き合いがある、辰巳さんというお友達夫婦がいるのですが、彼らは何年も前に小豆島に移住、古民家を借りて定着しており、いつか会いに行きたいと思っていました。

    小豆島は関西と四国の間にある、比較的大きな島。立地的にもそこまで「のんびり田舎暮らし」という感じでもないだろうと、勝手に思い描いていました。ところがいざ行ってみると、アクセスは姫路の果てからフェリーに乗って1時間40分(橋は無し)。結構な島っぽさです。
    地元の方の対応も、かなりの島っぽさ。予約したゲストハウスは「夜10時まで誰もいないけど、鍵開けとくから勝手に入っといて~」とおっしゃるし、レンタカー会社は返却方法について「車を港に止めたら、鍵はかけずダッシュボードにいれといて~」とおっしゃるし、しかも翌朝港を見たら車そのままだったし、驚くほどのんびりした雰囲気でした。
    そんなゆったりとした時間の流れ、そして騒音のない澄みわたる空気に、予想以上に癒されている私がいました。がっちり閉まった頭のボルトを、少しゆるめてもらったような感じ。パッリパッリ(早く早く)と毎秒決断を強いられるソウルから来ると、その思いはひとしおです(まあ韓国は、別の角度ではゆるいんですけどね)。

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    小豆島の海は、波がほとんど立たない

    久しぶりにお会いした辰巳さんご夫婦は、不自由がないどころか、自然や家族や島の人に囲まれ、豊かに暮らしていることがひしひしと伝わってきました。庭の畑で育てたというお米はとても美味しく、家の中を自由に走り回る子供たちはとても眩しく。赤ちゃんを保育所に預けるのも、実に簡単だそう。
    そして地域に見事に溶けこんでいる彼らの様子に、思わず感心してしまいました。辰巳さんはデザイナーです。メディアの仕事といえば都会が有利なように思ってしまいますが、島の人たちと関係を築き、お店のパンフやホームページ、イベントのフライヤーなど島ならではの仕事を開拓している姿に、こういうやり方もある、いやむしろこちらが本来の形なのかなあと思ってしまったり。
    デザインだけにとどまらない地元密着型の彼らの活動は、サイトフェイスブック、そして日々のブログを覗いてみてもらえればと思います。

    また遠くない日に、「何もしない」をしに小豆島を訪れたいです。



    おまけ、個人的に気になる小豆島情報
    世界屠畜紀行』の内澤旬子さんが小豆島に移住し、獣肉加工施設を準備しているそう/音楽フェスはいくつかあるが、10月にある「風が吹いてきたよ」が地域密着で面白そう/小豆島発のウェブマガジン『その船にのって』に、何かとお世話になっているOFFSHORE山本さんが寄稿されているそう

    『中くらいの友だち vol.2』販売中です

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    韓国と関係の深い著者によるエッセイや翻訳を集めた日本語雑誌『中くらいの友だち』の2号が、当店にて発売中です(1号は完売)。著名な文化評論家の四方田犬彦さんや、当店とも関係の深い佐藤行衛さんのエッセイを始め、私たちも原稿執筆と扉文字で参加しております。

    インターネットでは出会えない、ここだけの韓国情報が満載です。韓国旅行の復習に読まれるのをお勧めします。もちろん日本国内でも購入可能。好評につき創刊号は在庫がないようですので、お見逃しなく(前号から読まなくても問題なく楽しめますよ!)

    書店情報
    https://www.facebook.com/chukurai/

    楽天


    雨乃日コンサート#46を終えて

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    3度目のご来店となる康勝栄さんを迎え、ノイズ中心のライブとなった「雨乃日コンサート#46」が、無事終了しました。パク・ダハム君の企画によって進められた今公演、秋夕(旧盆)前々日の連休中にも関わらず、多くの実験音楽ファンが訪れてくれました。ノイズに詳しくない私も、各種各様の演奏に思わず没頭し、たっぷり刺激を受けました。

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    トップバッターは、ロックバンド「有機農ビール」のゴウさん。やはりというか爆音の、迫力あるノイズに、壁を挟んだ隣のカレー屋が夜の営業を再開し、さらに上の階が突然ゲストハウスになった珈琲店の店主としては緊張する心情もあったのですが、聴いているうちに「ままよどうにでもなれ」という晴れやかな気分に。ロックなエナジーをたくさん受け取りました。

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    2番手は、前回「THSS」のひとりとして出演してくれた、アンビエント奏者のミン・ソンシクさん。いわゆる拍のない音楽ですが、緩やかな音の流れに隠れたビートを掘り起こしたい気分に。ふと観客を見ると、自分自身のビートを刻んでいる人もいれば、微動だにせず聴きこんでいる人もいて、人それぞれの解釈(時間の流れ)の違いに思いを馳せることができました。

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    最後は康勝栄さん。何か得体の知れないものが始まる感じが凄い! 静寂の中に狂気が潜む、圧倒的なオーラを放つパフォーマンスでした。個人的には、電流からランダムに生まれるボソッ、ボソッ、というノイズが脳に直接刺さるようで気持ちよく。これは聴くドラッグです。

    私はノイズ初心者ですが、詳しくないなりにも受け取るものの多いライブでした。皆さんもぜひ彼らの演奏を体験してほしいと思います。

    10月営業案内、amenohi concert #46のお知らせ

    今年の10月上旬は、10月4日の旧盆を中心に大型連休があります。海外に出る韓国の方も多く、休みを取るお店も多いですが、当店は祝日に関係なく通常通り、火曜・水曜は定休日、月木金は3時~10時、土日は1時~10時の営業で稼働しております。

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    ※なおホームページでもお知らせしておりますが、10月19日(木)~23日(月)は臨時休業となっております。



    そして突然のお知らせですが(韓国ではありがちなことで恐縮ですが)、来週の月曜8時より当店でライブがあります。

    amenohi concert #46 Kou Katsuyoshi, goh-woo, Minsungsig
    2017.10.22(mon) open 19:45/start 20:00
    charge: 当日のみ10,000won
    (この日だけ、珈琲店の営業は6時までとなります)

    康勝栄(こう・かつよし)さんは当店で3回目の演奏となるノイズミュージシャン。goh-woo(ゴウ)さんはロックバンド「organic beer」(当店でカセット作品が好評発売中です!)のメンバー、Minsungsig(ミン・ソンシク)さんはアンビエントユニット「PINK BUISSINESS」のメンバーです。そして企画はパク・ダハムさんです。

    韓国はお盆でイベントがあまりない週ですが、お時間がありましたらぜひお越しください。急な開催にも関わらず、かっこいいポスターも準備してくれました。

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    コムタバン、ヘルカフェ、カフェ日々

    2007年から2012年にかけて、弘益大学正門前、ロッテリアの筋を入った細い道の奥に、「コムタバン」(店名を省略せず直訳すると「コーヒーを炒る熊茶房」)という小さな喫茶店がありました。2007年といえば、弘大にカフェが少しずつ増えてきた時期のことで、とはいえ自家焙煎の豆を提供する美味しい店はまだまだ少なく、しばしば訪れていたものです。

    10坪の空間はDIY精神があふれており、カウンターには煉瓦のように古いカセットテープが積まれ、壁一面に手描きされたゲルニカがいい味を出していました。店の隅で店長がフライパンで豆を炒っていたのも、いま考えるとかなりDIYです。

    最近のおしゃれカフェにはない、まさに「喫茶店」というような味のある雰囲気で、大音量で流れるクラシックをBGMに、本を読みながら居心地よく過ごしました(そういえばここでパソコン仕事したことはほとんどなかった)。タバコが吸える店だったことも、飲食店での喫煙がほぼ禁止されている今となっては懐かしい思い出です。

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    ※2010年撮影

    人気店だったのですが一度お店を閉め、しばらくした2013年に、梨泰院の奥の方のこれまた変わったところで、店を再開されました。それがヘルカフェです(ヘルは地獄のHELL)。

    今月になってようやく訪れたところ、以前のDIYあふれる雰囲気はそのまま、BGMのクラシックもさらなる大音量で流れており、そして店主が私のことを覚えてくれていたのが嬉しかったです。もちろんコーヒーはとても美味しく。

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    コーヒーを飲んでいたところ、偶然にも「カフェ日々」の社長さんがふらりと現れました。カフェ日々は当店近くにあり、2008年から営業している地域の老舗店(日本の感覚からしたらまだ早いですが、でもそんな店あまりないんですよ……)。社長さんとは以前から交流があり、お店にもよく訪れてくれます。

    その社長さんが何と、「今日、お店やめるんですよ」ということ。本当ですか……! 弘大は家賃が高いので、家族のいる済州島に移住してのんびりお店をしたいのだそう。その日の夜、最後の営業日となった日々さんを訪れました。

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    カフェ日々はオープン当時、日本のカフェのような、飾り過ぎない落ち着いた雰囲気が話題となりました(今やこういうインテリアのカフェは多いですが、その先駆けと言えます)。メニューはもちろん、日本で買い付けた小物まで気合が入っており、エビカレーは日本のカフェで食べるのと遜色ない美味しさでした。独自のコミュニティーを築き、展示なども積極的に行っていたのも魅力的でした。

    高騰する家賃の問題で、弘大エリアからどんどん個人店がなくなっていくのは残念なことですが、町の変化をしっかりと目に焼き付けたいと思いました。そして日々さんの新しいお店が、今から楽しみです。

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    カフェ日々の窓から眺める街の様子


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    雨乃日珈琲店/아메노히커피점

    ソウル市麻浦区東橋洞184-12 101号
    서울시 마포구 동교동 184-12 101
    tel.070-4202-5347
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    sat-sun 13:00-22:00
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    2010年11月12日にオープンした、日本人が運営する弘大の喫茶店です。このブログでは、日本の皆様にソウルの状況をお伝えします。最新情報や臨時休業日は、韓国語サイトツイッターをご確認くださいませ。

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